このサイトでは、鴻上尚史(こうかみしょうじ)の紹介を中心に、 彼の今までの生きてきたプロセスや主催した劇団、「第三舞台」について、そして彼の著書について述べています。
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鴻上尚史について関心を持っていただければ幸いです。
01 戯曲とは?そして、楽しみ方
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想像する楽しみ
戯曲には、小説などのように登場人物に関する細かい説明がありません。そのため、どういった人物なのかを想像に任される、というところも興味深い点です。
特に、鴻上尚司の戯曲には個性的なキャラクターが多く登場します。台詞の内容が非現実的であったり、一見何が言いたいのか全くわからない台詞など、独特の世界が繰り広げられています。
そういったキャラクターたちに、どういう「肉付け」をするのかは読み手の自由です。どういった人生観を持ち、どういった考え方を持って生きている人間なのかを感じ取り、人間像を想像するということです。
お芝居をする際には演出家によってイメージ付けがある程度行われることが多いのですが、戯曲を楽しむだけならば、演出家になったつもりで登場人物に自由にイメージを作り上げられるということは、通常の物語ではなかなか味わえない戯曲の面白さでもあると思います。
例えば同じ言葉でも、どんな風に言うかには喜・怒・哀・楽の4パターンのみならず、微妙な音の上げ下げひとつでどんな風にも変えられます。
鴻上尚司の戯曲に登場する人物は、その物語に対して何らかの「キー」を持って存在しています。つまり、常に何かを読者に伝えるために存在しているということです。登場人物の台詞からキャラクターを想像し、「キー」を見つけ出すという楽しみが戯曲にはあると考えています。