このサイトでは、鴻上尚史(こうかみしょうじ)の紹介を中心に、 彼の今までの生きてきたプロセスや主催した劇団、「第三舞台」について、そして彼の著書について述べています。
鴻上尚史について関心を持っていただければ幸いです。
06 おススメ本
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「ものがたり降る夜」(白水社)
この本には、「深い」というイメージを抱いております。
物語全体としては、「どこが結末だったんだ?」という感を最初に読んだ時は思いましたが、結末として主題に関する直接的な言葉がない分、内容を思い起こし、深く考えさせられる、という点において、最も印象深い戯曲でした。
はっきり言いますと、「醜悪」という浅見を抱かれかねない内容ではあります。台詞ひとつひとつも、軽率な感を受ける箇所が多々あります。けれど、一見、軽率だと感じられる台詞だからこそ、なにが真意なのか考えてみると、そのテーマの深さにはきりがないように思います。
冒頭の衝撃的シーンから、けして興味を持つことをためらわずに、読み進め、深く考えることによって、この物語は読み手の中で生き続けられるだろう、と思います。
(物語の説明)
「性的な衝撃的な幻影」を見た女性2人が、ある医師へそのことを相談しに行き、勧められた山奥の研究所で物語は進んでゆきます。一方、ある目的を持った「読み聞かせ」の研究員らもその研究所を訪れます。
その複数の男女、そしてそこの原住民のような「猿男」たちが繰り広げてゆく男女の性に関する問題提起、そして解決を軽快なリズム感と意外なストーリー展開によって綴ってゆきます。
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