このサイトでは、鴻上尚史(こうかみしょうじ)の紹介を中心に、 彼の今までの生きてきたプロセスや主催した劇団、「第三舞台」について、そして彼の著書について述べています。
鴻上尚史について関心を持っていただければ幸いです。
06 おススメ本
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「パレード旅団」(白水社)
この話には、リズムが良い、という感想を抱きました。
登場人物の多さで、ひとりひとりの台詞も短いのですが、その掛け合いが軽快で読み手を引き込みます。そしてその掛け合いの軽快さで、取り上げているテーマの暗い雰囲気を取り去ってくれています。
その軽快さが一転するのがラストで、そこに初めて取り上げているテーマの重さが集約してゆくように感じます。かといって誰かの長ゼリでリズムの良さを失うこともなく、リズムの良さを残したままで、テーマを深く掘り下げてゆくラストにますます引き込まれます。
(物語の説明)
崩壊しかけている家族とイジメを受けている中学生たちのふたつの世界が交互に進行してゆくお話です。
ある大雨の夜に家族が集まり、食事をしている会話の中で家族員おのおのの抱える問題が垣間見えてゆきます。そのうちにその大雨が洪水になり、バラバラだった家族がひとつとなり、協力し合って洪水に立ち向かいます。
ネットで、イジメを受けている中学生たちへのメッセージを書き込み、集った中学生たちが、仲間が集うことによってイジメに立ち向かってゆく様が描かれます。
そのふたつの世界が、最終的にひとつのテーマに向かってゆくのが軽快な言い回しで描かれています。
■ パレード旅団(Amazon)